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HOME>移住者インタビュー>ほどよい規模の街に発表の場がそろっていて、文化に関心が高い岡山。絵画や音楽、芸能方面で活躍したい若いアーティストには、特におすすめです。

都路知世さん
都路知世さん
出身地:東京都
現住所:岡山市北区
移住年:2011年
年齢:40代
家族構成:2人(本人、夫)
職業:イラストレーター、ギャラリー主宰
  • 岡山市北区
  • 40代
  • Uターン
  • 自営業
  • 家族移住

移住までの流れ

  • step1
    インターネットでの
    情報収集
  • step2
    岡山市の不動産業者を
    回って住まい探し
  • step3
    物件決定
  • step4
    家族で岡山市へ

移住者インタビュー

ほどよい規模の街に発表の場がそろっていて、文化に関心が高い岡山。絵画や音楽、芸能方面で活躍したい若いアーティストには、特におすすめです。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
玉島出身で岡山に住んでいた実母が2010年に他界し、母の家の整理をしていました。奇しくもその年、広島に住んでいた義父(夫の父)も他界し、残った義母のことを私達夫婦も心配していました。二人とも仕事の面でいろいろと節目を迎えていた時期であり、活動の拠点をそのまま東京に置くべきか、親戚のいる西日本に移すべきか悩んでいたのです。そんな時に東日本大震災が発生し、移住に向けて具体的な行動を始めました。

私は東京で生まれましたが、実父が他界した後、8歳~18歳までを母の親戚の多い倉敷へ移って暮らしたことがあり、岡山に縁がありました。また入院中の母を見舞うための数ヶ月は岡山と東京を行き来したので、街の様子も少しは分かっていました。それでも住むとなると、コミュニティになじめるかどうかが不安になりましたが、最終的には岡山に移住することを決めました。
移住するまでの流れを教えてください。
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岡山に移住すると決まってからは、行動あるのみでした。震災後の翌月である4月には岡山を訪れて、物件探しをスタート。駅の近くにある不動産会社を当たったところ、保有物件の共有などネットワークは充実していたのですが、いざ私たちが希望する条件での物件探しとなると難航しました。

イラストレーターである私と画家である夫は、物件選びでも条件が普通の方と違うと思います。制作のためのアトリエスペースや作品類の収納のため、天井の高さや間取りなどにいろいろと希望があったのです。チェーン店では思うようにことが進まず、最終的には個人経営の不動産店の方に協力いただいて、現在の住まいを見つけることができました。2011年の5月には物件を決めて、6月に引越しが完了しました。
現在の生活について教えてください。
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現在は、夫と2人で生活しています。今はイラストレーターとしての作品制作よりも、ギャラリーオーナーとしての仕事が年々忙しくなっています。出石町の一軒家は、アトリエ兼ギャラリーとして利用しており、様々な企画展や教室、貸しギャラリーとして作家さんの展覧会や、室内音楽会などを行っています。毎年夏に開催している「猫の祭展(通称=猫展)」では多くの反響があり、表町の商店にもご協力いただきながら、各店舗の同時開催展として規模を拡大しています。出石周辺のエリアは過疎化も懸念されているようですが、若い方が集まる様な新しいお店がオープンするなど、隠れた見処があります。ギャラリーやショップを歩いて巡って、街の魅力を発見して貰える様なイベントになれば、地域の活性化にも一役買えるのではないでしょうか。そしてこのギャラリーも地域の方が集えるコミュニティスペースになれば、と思うのです。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
東京では車の必要性を全く感じなかったのですが、こちらではあるに越したことはありません。電車やバスの便は予想以上に充実していますが、ダイヤなど都会とは違うところが多数あります。このギャラリーに併設または契約の駐車場がないことが、デメリットと思われてしまうことも多く、お客様からの問合せに愕然としたことも。バス停からは10分もかからない距離なのですが、こちらの感覚ではほんの5分程度でも歩かないのが普通なので、東京での感覚とのギャップに戸惑いを感じました。

交通の面では、車を運転するようになったとしてもいろいろと慣れが必要でしょうね。一方通行の道や、右折禁止の交差点などが多く、初めての道では標識も見落としがちです。思わぬところでルール違反をしてしまうことにもなりかねません。また、用水路に柵やガードレールがないところが多いので、自転車を運転する時に少し不安になることもあります。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
野菜や果物の種類が豊富で、感動しました。鮮度も高くて良い品物がたくさんあります。東京には輸入食材があふれていますが、その土地のとれたてのものの良さがわかります。名前がわからないような野菜などもあって、見つけるととても新鮮です。使い方がわからないときはお店の方に尋ねれば気軽に教えてもらえるなど、新発見があります。

また、無農薬の玄米を愛用しているのですが、こちらではスーパーなどに行けばすぐに手に入るのが嬉しいです。東京ではオーガニック食品などを扱う専門店に行くか、なければネットで探すしかなかったのですが、岡山では近所の方にきいてみるだけで入手できてしまうこともあります。親戚や友人が農業をされている方も多く、探していることを伝えると紹介してもらえたこともありました。ご近所同士など、コミュニティが機能しているから実現する情報ネットワークも岡山らしい特長ではないでしょうか。出石界隈は特に地域の方同士が協力的で、積極的にコミュニケーションをとろうとされる方が多くいらっしゃいます。温かく受け入れてくださっていて、本当にありがたいです。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
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交通事情のことをお話ししましたが、これから岡山に移住する予定があるなら車の免許を取得されてから岡山に来られると良いと思います。教習所や運転免許センターはこちらにもあるのですが、そこに行くまでが都会の方が便利だったりします。

また、一般の方にはあまり関係ないことかも知れませんが、アート関係の方には画材店がほとんどないことは少し不便に感じるかも知れません。今はネットで何でも手に入る時代ですが、足りなくなったものをさっと店先で買える環境ではありません。その分、広いアトリエで大作に取り組むこともできるでしょうし、私自身も何か東京にいた時とは違うことができないか、模索しているところです。

アートを志す方には、何かしようとしたときにメディアで大きく取り上げてもらえたり、興味を持ってもらえる土壌があるので、岡山を拠点にするという選択肢は大いに「アリ」だと思います。東京の場合、アーティストもたくさんいて、発表の場となるギャラリーやホールも多数あります。でも、ありすぎて何をしても目立たないというデメリットがあります。岡山では文化や芸術に興味を持ってくれる方々が大勢いらっしゃるし、発表の場もほどよくあります。これから芸術・芸能活動をしようという若手の方には環境が整っているのではないでしょうか。地方で創造力を磨いて、東京や世界にはばたいていく。そんな時代になりつつあるのかも知れません。

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