移住者インタビュー

転職をきっかけに移住を決意。新たな生活の場所として、岡山を選びました。

岡山市への移住を決められたきっかけは？

私の移住のきっかけは転職です。それまでは地元である大阪府堺市で暮らしていました。転職を考えた当初は大阪の近辺で探していましたが、地元ではないところにも行ってみようかと思い、府外の募集も探してみることにしたのです。いくつか候補が見つかったのですが、ある程度大阪から近い場所が良かったので、最終的には岡山と広島に絞って考えました。

岡山を選んだ理由のひとつに、交通の利便性の高さがあります。新幹線であれば数十分で大阪に帰ることができますし、安く済ませたい場合はバスも多く出ています。さらに、岡山市内に空港もあるので、交通の便がとても良いと思いました。

また、災害が少なく気候が温暖であることも魅力でした。新しく仕事を決めての移住でしたので、基本的にはずっと住み続けることになります。そういう意味で、災害の少なさはとても重要でした。特に私は「阪神淡路大震災」を経験した際に、友人の家が被災した状況を聞いていましたので、その影響もあったのだと思います。

移住するまでの流れを教えてください。

岡山での転職を考えてから、まずは岡山の街を下見に訪れました。その時は岡山駅前の周辺を見て回ったので、そこそこ都会だという印象を受けましたね。ここならいいかなと思い、実際に採用試験を受けることにしました。試験のあとに面接もありましたので、移住が決まるまでに3回は岡山を訪れる機会がありました。

就職が決まってからは、住む場所を探しました。今ほどではないですが、当時もインターネットに情報がありましたので、多少は事前に岡山のことを調べることができました。物件や不動産店の評判などを確認してから、実際に岡山で部屋を確認しました。あまり時間がなかったこともありますが、引っ越しの1ヵ月前に岡山を訪れ、その日のうちに物件を決めてしまいましたね。

現在の生活について教えてください。

現在は岡山市内の中心部で生活しています。お店も多く、便利で住みやすい地域です。仕事は充実しており、色々な部署へ配属になるので、幅の広い業務を経験できています。また、一時期は東京への配属になるなど、貴重な体験もできています。

プライベートでは、スポーツ観戦という新たな趣味ができました。「ファジアーノ岡山」や「岡山シーガルズ」の試合を観に行くようになったのです。大阪にも「阪神タイガース」や「ガンバ大阪」などの人気チームがありますが、以前はあまり興味がありませんでした。しかし岡山では、そういったチームがすごく身近に感じられます。商店街ではフラッグやポスターを多く見かけますし、周りの友人で観戦に行っている人も多い。そのような友人の影響もあり、休みの日に一緒に観戦に行くようになりました。

また、趣味でランニングをしているので、休日には岡山県総合グラウンドや旭川・百間川ランニングコースを走ることがあります。私は街なかで暮らしていますが、家からそのまま走って行ける範囲に、自然を楽しみながらウォーキングができる整備された環境があるのは岡山の良いところですね。

移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは？

岡山市中心部はかなり都会の印象ですが、数キロほど郊外に行くと一気に田畑ばかりの風景になります。実際に暮らしてみて、その差に驚きました。都会的な部分もあり、自然も感じることができるので、良い点ではあるのですが、車がないと不便に感じることもあるかもしれません。公共交通機関だけではどうしても行動範囲が限られてしまいます。そのため、私もこちらに来てから必要を感じて車を購入しました。

移住後に感じた岡山の魅力とは？

岡山市内中心部には大型商業施設が集り、多くの人で賑わっています。そのような都会的で便利な環境でありながら、比較的安い家賃で住むことができるのです。また、公園や運動場、百間川のような自然を感じることができる場所も近くにあり、日常的にランニングやウォーキングなどが楽しめる環境でもあります。そういう色々なものがコンパクトに集まっているところが岡山の街の魅力ですね。中でも私が特に好きな場所は市役所筋です。毎日市役所筋を歩いて職場に出勤しているのですが、何となく洗練された雰囲気が感じられる場所で気に入っています。

移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス

東京や大阪など都会で長く生活されている方は、公共交通機関を使っての生活に慣れていると思いますが、岡山は車が必要な環境だと思います。車の免許を持っていない方は、あらかじめ取得された方が良いかもしれません。

岡山市は便利で住みやすい場所だと思いますが、都会と比べると色々な面で選択肢が少ないのも事実です。大学などへ進学する際には、やはり都会の方が学校の数が多いですし、お店の種類や数もそうです。今はインターネットで買い物もできるので、以前ほどの差は無くなってきていると思いますが、そうした選択肢の差異ということも意識しておいた方が良いのかなと思います。