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HOME>移住者インタビュー>子どもとの物理的な距離の近さが安心に。収入は減っても、得られたものを大切にしています。

おき つかさ さん
おき つかさ さん
出身地:東京都
現住所:岡山市北区
移住年:2013年
年齢:38歳
家族構成:3人(本人、妻、息子)
職業:イラストレーター
  • 岡山市北区
  • 30代
  • Iターン
  • 自営業
  • 父子移住

移住までの流れ

  • step1
    情報収集(ネットや書籍)
  • step2
    岡山を含む移住候補地の下見
  • step3
    支援団体主催の相談会に参加
  • step4
    岡山市内の物件探し
  • step5
    岡山へ

移住者インタビュー

子どもとの物理的な距離の近さが安心に。収入は減っても、得られたものを大切にしています。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
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移住を決断する理由になったのは、震災の経験です。子どもが成長して自分のことをある程度できるようになるまでは、親がそばで見てやれるのが一番。日中でもなるべく近くにいられる方がいいと思い、暮らし方を見直すことにしたんです。

東日本大震災が起きた日、私と妻は保育園に子どもを預けて勤めに出ていました。電車が止まってしまい、勤務地から自宅に帰り着くまで4時間以上歩かなくてはなりませんでした。心配だったのは子どものこと。後で振り返ればほんの短い時間だったかも知れませんが、その時は本当に長く感じたのを覚えています。
移住するまでの流れを教えてください。
最初に移住のことを私の家族に話したときは、当然のことながら驚かれました。でも、両親は私たち夫婦が子どものことを一番に考えて行動していることを理解してくれていたので反対はなく、むしろ色々とサポートしてくれました。それは本当にありがたかったですね。

移住先のリサーチはネットや書籍などで行いました。岡山に関しては、災害が少ないことで有名でしたし、移住先として適しているということをテーマにした書籍も出ているほど。他にも甲府(山梨県)や京都も候補に挙がっていましたが、それぞれの街の雰囲気を実際に行って確かめました。もちろん岡山にも、家族旅行がてら足を運びました。

その後、移住者支援団体の「岡山盛り上げよう会」が東京で開催している移住相談会にも参加。気になっていたことを聞けたのは良かったです。いよいよ本格的に準備をする段階になったときには、子どもの保育のことで岡山市役所に電話をかけたり、市の移住・定住支援室にもお邪魔しました。相談にも丁寧に応じてもらえたのは心強かったですね。他の都市に比べると岡山は移住に関する情報が豊富だったので、わからないことがあって不安ということはなかったです。

そして物件探しが始まりました。住まいを決めるときの条件として、まずは子どもを幼稚園または保育園に入れなくてはいけないというのがありました。1年半後には小学校入学も控えていたので、校区も重視。また、車を持っていないので、自転車が主な交通手段になります。買い物や病院、公園など街中で主要な行き先にアクセスしやすいところとなると選択肢が限られてきます。希望するエリアは人気があり、家賃相場も比較的高め。それでも奇跡的と言えるほど、タイミングよく現在の住まいを見つけられたので、私たちはラッキーだったと思います。
現在の生活について教えてください。
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東京では会社勤めをしながら、「OXygen(おきしじぇん)」という名義でイラストの仕事をしていました。私が会社をやめて子どもと二人で移住することになったのも、イラストレーターという住む場所に縛られない働き方ができるからです。妻は以前からの職場で仕事を続けていて、平日は離れて暮らしています。週末は妻が岡山に来て、一緒に過ごすというスタイルです。

毎日の生活は、朝3時に起床して作品制作にかかります。その後、子どもを起こして一緒に朝食をとり、幼稚園まで一緒に行きます。自宅に戻ってからは再び仕事の時間で、幼稚園から子どもが帰るまで集中します。子どもが帰ってからは一緒に過ごし、ご飯を食べたりお風呂に入ったりして、夜9時くらいに寝ています。料理を作るのは子どもが生まれてからずっとやってきたことなので、特に苦労は感じていません。農協の朝市など、食材の買い出しも楽しんでいます。新鮮でおいしそうな野菜を見るとテンションが上がりますね。週末は家族3人で一緒に過ごしていますが、貴重な時間を買い物に費やすのはもったいないので、食材や日用品は週末になる前の木曜日と決めています。震災後は物がなくてみんながパニック状態になったり、買い物に苦労していたことを思うと、今は恵まれています。房から落ちたブドウの粒がまとめて売られていて格安で入手できますし、とれたての野菜が安く手に入るのは、産地に近い街ならでは。岡山では地産地消が実現できていると感じます。

仕事について言えば、以前からの「OXygen」名義のスタイリッシュな絵柄に加え、移住後は「おきつかさ」名義でのかわいいタッチのイラストも制作するようになりました。岡山に来てから子どもと触れ合う時間が増え、それが「おきつかさ」のタッチを生んだと思います。おきつかさ名義での掲載先は育児本の挿絵や表紙が中心で、最近ではLINEスタンプの販売も始めました。スタンプになっているキャラクター「くしゃくまさん」は、子どもと遊ぶ過程で生まれたもの。くしゃくしゃの紙でできたクマのキャラクターで、こちらを主人公とした絵本も描いています。岡山に移住したからこそ生まれたお話ですので、とても思い入れがありますね。何らかの形で出版できたらいいと思っています。クライアントとの打ち合わせはメールや電話などで済んでしまうので、特に仕事のために上京するということはありません。東京にいる時からそれは同じだったので、違和感はないですね。現在は東京の案件が多いのですが、岡山での仕事も少しずつ増やしていきたいと思っています。岡山にはクリエーターの移住者が多いですが、東京のクライアントからの仕事を続けられるというのが移住を決断する理由の一つとしてあるのではないでしょうか。

おきつかささんのホームページ
http://oxygenakamst.wix.com/okitsukasa
 
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
私は関東生まれで、親の転勤で引っ越した先も東北や北関東エリアでした。西日本には全く縁がなかったので、最初は不安もありました。ここが全くわからない方言ばかりが飛び交うエリアだったら、言葉の問題などでなじめなかったかも知れません。現在の住まいは転勤族が多い地域というのもあるかも知れませんが、そんなこともなく、なじむまでにそれほど時間はかからなかったです。

幼稚園に送り迎えにいくときに、父親が来るというのが珍しいようで、子どもたちが寄って来てくれるので一緒に遊んでいます。他の園児の親御さんたちともそれがきっかけで仲良くなりました。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
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もともとうちの子どもはアレルギー体質で、東京で保育園に通っているときもお弁当を持たせていたんです。症状は、こちらに来てだいぶ良くなったようです。時々喘息も出ていたのですが、ほとんどなくなりましたね。毎日外遊びをして体を動かしていますし、休日は運動公園などで一緒に遊んでいます。東京ではキャンプなどアウトドアでもお金を払ってわざわざ場所を借りるという感覚ですが、岡山ではふらっと出かけ無料で遊べる公園がたくさんあります。うちはとくに車がないので、自転車でさっと出かけられる距離にそういった施設があるのが嬉しいです。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
これから移住を考えている方には、ぜひ一度足を運んでみて欲しいです。私たちの場合、岡山は災害が少ないという安心感と、食べ物がおいしかったことが決め手の一つでした。旅行がてら訪れたときにイチゴ狩りをしたのですが、それまで子どもは体験したことがなかったことなので、感動が大きかったようです。東京に帰ってからもそのときのことをよく話していました。このように、訪れてみて初めてわかることもあります。

また、こちらでは東京での暮らしと違和感ないくらい、欲しかったものが手に入る環境が整っています。ただ、収入面では東京とは違うので、どう折り合いをつけていくか自分なりの判断が必要です。家族との時間を優先したい方や、環境の良いところでのびのび子育てしたい方には、お金に代えられないメリットがたくさんあるのが岡山だと思います。

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