移住者インタビュー

岡山市東区
30代
Iターン
単身移住
出身地:
中国 内モンゴル自治区
現住所:
岡山市東区
移住年:
2003年
年齢:
31歳
家族構成:
2人(本人、弟)
職業:
大学講師・通訳等
日本への留学を検討
岡山市の日本語学校に
岡山の大学に進学

留学生に対する支援が手厚い街。地域の人に支えられながら濃い付き合いができる環境です。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
もともと留学をして日本の大学で勉強をしたいと思っていました。親戚の伯母が高梁市の大学で教員をしていた縁で、同じ県内の岡山市を選んだのが岡山に来たきっかけです。高梁市と岡山市では少し距離はありますが、日本語もほとんど話せない状態での留学だったので、知っている人が少しでも近くにいる方が安心だったのです。
その後岡山で出会った夫と結婚しました。単身赴任で離れて生活しているため、現在は岡山市内の大学へ進学している弟と2人で生活をしています。
移住するまでの流れを教えてください。
私は中国の内モンゴルという広大な土地が広がる自然豊かな地域の出身です。日本への留学を考えてはいましたが、中国にいる頃には日本語の勉強は3ヶ月しか行っていませんでした。「あいうえお」程度しか話せない状態だったので、まず日本語学校へと通うことになったのです。そのため伯母がいる高梁市ではなく、日本語学校がある岡山市内でひとり暮らしを始めました。最初は家賃・光熱費1万円ほどの安い場所に住んでいましたが、アルバイトの帰りが夜遅くなる時など治安上の不安がありました。ちょうどその頃、友人が借家を借りようとしていたので、ルームシェアをするかたちで現在の大家さんの家へと引っ越したのです。

当時、大学受験を控えていたのですが自分の学力レベルが分からないこともあって、具体的な志望校は決めていませんでした。ただ、岡山での生活に慣れてきていたので、ここから動きたくないという気持ちはありましたね。そんな私の相談にのり、具体的な大学を勧めてくれたのが大家さん。その大学へ一緒に願書を取りに行き提出までしてくれ、中国の母への説明もしてくれたのです。おかげで無事に第一志望の大学へ合格することができました。

入学後には学校の寮に入った時期もありますが、弟が岡山の大学へ入ったタイミングで一緒に借家へ戻りました。今でもとてもお世話になっていて、お米や野菜をいただいたり、地域の事や日本の習慣で分からないことは大家さんに教えてもらっています。大家さん夫婦のことは岡山の父と母だと思っています。
現在の生活について教えてください。
現在は中国語の通訳スキルを活かしてさまざまな活動を行っています。大学時代から日本の社会と関わりを持ちたいと思って、通訳のボランティアを始めました。そこからさまざまな縁で声をかけてもらい、現在は残留邦人等の支援相談員や通訳の仕事などをしています。その活動の中でたくさんの人との出会いがありました。岡山で私の結婚パーティーを行った際には、大家さん夫妻や友人はもちろんのこと、相談員として知り合った中国残留邦人の方たちも出席してくれました。私のことを孫や娘のように思ってくれ、祝福していただけたので感動しました。

また、地域の方にも支えられて生活しています。中国の両親が岡山に遊びに来た際には、公民館で歓迎会を行ってもらいました。私の出身地を映像で紹介したり、皆で温泉に行ったりという楽しい会でした。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
岡山は留学生に優しい街なので、さまざまな施設を無料で利用することができます。また、公民館の数が多いのも魅力ですね。私も「着物の着付け」や「生け花」などの公民館講座に参加したり、中国語の講座を開いたりと活用させてもらっています。公民館には近所の人が集まるので、地域の人との繋がりをつくるにはとても良い場所。岡山は閉鎖的な町ではないので、自分から近寄っていけば受け入れてもらえる環境だと思います。地域の人に支えられながら、濃い付き合いをしていけるのが岡山です。

それから、自然が豊かで食べ物が美味しいところも魅力です。人の手が入っていない雑木林がすごくきれいで紅葉の季節にはドライブがおすすめです。食べ物は、魚や果物が安くて美味しい。おすそ分けでお米や野菜をくれる方も多いので、そういう文化も岡山ならではなのかもしれません。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
色々と情報を集めてみてください。岡山は留学生に対する支援が手厚いところなので、多くの支援が行われていますが、待っているだけではそれがなかなか伝わってきません。外国人に対する情報発信が少ないのかなと思います。無料の日本語教室や相談窓口もありますし、公民館では低価格で公民館講座が行われています。本当に生活しやすい街なんです。今はインターネットでも確認ができるので、調べてみれば色々な施設やイベントが見つかると思います。公民館に行ってみるのもいいし、身近なものを活用すれば楽しく生活できるはずですよ。
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