移住者インタビュー

岡山市北区
50代
Iターン
自営業
家族移住
出身地:
宮城県
取材時住所:
岡山市北区
移住年:
2016年
年齢:
50歳
家族構成:
3人(本人、妻、息子)
職業:
ライター
息子の誕生を機に移住を検討
息子が2歳になり、本格的に移住を計画
インターネットで移住について情報収集
移住先探しのため何度か岡山へ出向く
岡山市へ移住

息子の健康を考慮し、環境の良い岡山へ移住。近所の人に助けられながら充実した田舎暮らしを送っています。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
2011年に起こった東日本大震災がきっかけです。震災当時、独身だった僕は移住することなど全く考えていませんでしたが、妻と結婚して息子が生まれてからは気持ちが一変しました。このまま東京で子育てを続けていくことに、疑問を感じるようになったのです。特に空気や水、食べ物など、我が子が口にするものすべてが気にかかるようになり、家族で東京から離れた環境の良いところへ移住することを決断しました。
移住するまでの流れを教えてください。
沖縄や九州なども候補地として考えていたのですが、いろいろ情報を調べていくうちに、最初はまったく念頭になかった岡山が「晴れの国」と呼ばれていることを知って「いいな」と思いました。まずは岡山にいる友人や知人の家を訪ねることから始めました。玉野市や総社市でも家を見学しましたが、なかなか気にいる家が見つからず、移住先選びにはかなり苦戦しました。そのようなとき、知人に紹介してもらった方から「建部町の奥に、畑付きの家が一軒だけ空いている」と教えてもらって。実は東京にいるときから、僕も妻も完全な自給自足の生活はできなくても仕事をしながら半分農業をやるという生活をしてみたかったので、畑付きという条件がとても気に入って、その場所に決めました。
現在の生活について教えてください。
僕は東京でフリーランスのライターとして働いた後、丸14年出版社に勤務しました。その経験を生かしフリーのライターとして、社史の原稿執筆をはじめ、さまざまな案件に取り組んでいます。休みの日は僕の趣味であるDJのイベントに家族で参加したり、妻がお菓子作りの研究をできるようマルシェに行ったりしています。妻はいつか自分が作るお菓子を出品したいという夢を持っており、暇を見つけてはお菓子作りに励んでいます。

そして、仕事などの合間に田畑の世話をしています。ジャガイモやサツマイモ、ニンジン、ネギ、エダマメ、ハクサイなど、さまざまな種類の野菜を育てています。採れたての野菜を使った料理が食べられることは、東京では味わえなかった幸せです。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
息子に安心安全なものを食べさせられるよう、できるだけ自然に近い農法で野菜を育てています。そのため春から秋にかけて、こまめに草刈りをしなくてはいけません。草刈りは本当に大変なのですが、でもこれが地元に溶け込むためには意外と大切なのです。手抜きをせずに畑の手入れをしていたおかげで、近所の人から地域の一員として認めてもらえたと思っています。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
晴天が多く、台風もあまり来ないなど自然災害が少ないことがうれしいです。自宅周辺の地盤も硬く、東京に住んでいた頃は東日本大震災の余震が続き不安に思うことも多かったので、今住む場所が地震の揺れに強い安全なところだと知って、とてもほっとしています。

また、僕も妻も農業は初めてだったのですが、近所の農業に詳しい人が種を撒くタイミングなど丁寧にアドバイスしてくれ、農業について分からないことを質問したら喜んで教えてくれます。これほど親切な人たちがいる岡山へ移住できて、本当に良かったと思っています。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
僕の場合は思い切って動いてしまったけど、本当は仕事を決めてから移住するのがベスト。田舎暮らしのビジョンをしっかりと描いて、余裕を持って移住するのが良いと思います。

田舎に暮らすと、草刈りや溝掃除などの奉仕作業があると思いますが、ぜひ積極的に参加してください。普段交流のない人と話せる絶好のチャンスだから、新しい土地で生活を始める際はこの機会を大切にすると良いと思います。
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