移住者インタビュー
岡山市南区
40代
Iターン
会社経営
家族移住
- 出身地:
- 山梨県
- 取材時住所:
- 岡山市南区
- 移住年:
- 2021年
- 年齢:
- 48歳
- 家族構成:
- 2人(本人、妻)
- 職業:
- 菓子店のフランチャイズ経営
菓子店のスーパーバイザーとして担当した岡山市の店舗の経営を引き継ぐことを決意
「岡山県事業承継・引継ぎ支援センター」のサポートを受けて事業継承の手続きを行う
岡山市の家賃補助制度を活用して岡山市に移住
事業を引き継ぐご縁とともに、岡山市で新生活をスタート。 人の温かさ、暮らしやすさを実感しています。
岡山市への移住を決められたきっかけは?
移住前は全国展開する菓子メーカーの山梨本社に勤務し、本部とフランチャイズ加盟店との調整や経営指導を行うSV(スーパーバイザー)として働いていました。店舗の拡大と共に関東から関西、中国地方まで担当エリアがどんどん広がり、週に5日は山梨県を離れて各地の店舗を飛び回る生活を送っていたんです。岡山市に足を運ぶ機会も増えて、訪れるたびに温暖な気候やアクセスの良さ、海も山もある穏やかな土地柄に魅力を感じるようになりました。
ある時、担当していた店舗のオーナーが引退することになり、「運営を誰かにバトンタッチしたい」との相談を受けました。オーナーは80代を迎えても店へのブレない愛情があり、自社のお菓子づくりに情熱を持っている方。オーナーの想いに深く共感する中で、私の中に「この方の跡を継いでみたい」という思いが芽生えました。かねてから岡山市に住みやすさを感じていたことも後押しとなり、事業継承と岡山市への移住を決意しました。
ある時、担当していた店舗のオーナーが引退することになり、「運営を誰かにバトンタッチしたい」との相談を受けました。オーナーは80代を迎えても店へのブレない愛情があり、自社のお菓子づくりに情熱を持っている方。オーナーの想いに深く共感する中で、私の中に「この方の跡を継いでみたい」という思いが芽生えました。かねてから岡山市に住みやすさを感じていたことも後押しとなり、事業継承と岡山市への移住を決意しました。
移住するまでの流れを教えてください。
事業継承を考えはじめてからは、妻と移住後の生活についてしっかり話し合いました。妻は故郷の山梨を離れたくないと考えていましたが、最終的には私の想いを尊重してくれました。実は夫婦で岡山県内各地を旅行したことがあり、妻もその時の印象から住みやすい土地だと理解してくれていたようです。
店の引継ぎは2020年の9月頃から進めていき、2021年5月に岡山市内へ引っ越しました。事業継承にあたっては、前オーナーから商工会を通じて「岡山県事業承継・引継ぎ支援センター」に相談し、契約に必要な諸手続きや書類の作成などをサポートしていただきました。住居についても岡山市の家賃補助制度を利用したことで、6か月間の家賃が補助金の対象に。前オーナーも移住前から随分と力を貸してくださり、おかげさまでスムーズに店を引き継ぐことができました。
店の引継ぎは2020年の9月頃から進めていき、2021年5月に岡山市内へ引っ越しました。事業継承にあたっては、前オーナーから商工会を通じて「岡山県事業承継・引継ぎ支援センター」に相談し、契約に必要な諸手続きや書類の作成などをサポートしていただきました。住居についても岡山市の家賃補助制度を利用したことで、6か月間の家賃が補助金の対象に。前オーナーも移住前から随分と力を貸してくださり、おかげさまでスムーズに店を引き継ぐことができました。
現在の生活について教えてください
現在は引き継いだ菓子店の店長として、忙しくも楽しい毎日を送っています。普段はバックヤードでの店舗管理をメインに、仕入れや本部とのやりとり、接客まで幅広い業務を行っています。今は仕事ばかりで、岡山市でのプライベートライフをなかなか満喫できていません。とはいうものの、食べることが大好きな私にとっては、日々の食事が岡山市を楽しむ時間になっています。移住してからはサワラなどの白身魚やタコ、うどんが今まで以上に美味しいと感じられ、近場の外食などで岡山市の食文化を堪能しています。今住んでいる岡山市南区は商業施設や飲食店が充実していて、ショッピングモールや映画館が近いのも便利。南に行くと美しい田園が広がり、緑あふれるのどかな景色に癒されます。自然の豊かさと街の機能のバランスが良く、妻も「生活しやすい」と満足しているようです。
移住前は妻と過ごす時間が少なく、出張続きの生活をずっと続けていくのは難しいかもしれない、と考えていました。岡山市への移住は、今後の生き方を見つめ直す良いきっかけになったと感じています。
移住前は妻と過ごす時間が少なく、出張続きの生活をずっと続けていくのは難しいかもしれない、と考えていました。岡山市への移住は、今後の生き方を見つめ直す良いきっかけになったと感じています。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
苦労したことは特にありませんが、調べた制度のなかでは、「岡山県事業承継・引継ぎ支援センター」のサービスが非常に役立ちました。今は後継者問題に悩んでいる団塊世代の経営者が多いそうです。移住後に起業や独立を考えている人にとっては、地元の魅力ある事業を継ぐことも一つの選択肢になると思います。また、岡山市の家賃補助制度を知ったおかげで、新生活の準備や引っ越し費用の負担もカバーできました。自治体の制度にはかなり助けられています。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
移住の決め手になった気候の良さ、自然災害の少なさは今も感じるところですが、人の温かさも大きな魅力だと思います。お世話になった前オーナーをはじめ、店のスタッフさんやお客様も親切な方ばかり。温暖な気候と土地柄が県民性に現れているのか、移住者を受け入れてくれる親切な人が多い印象です。
前オーナーは今でも店を見守ってくれる心強い存在ですが、実は自宅もお隣さん同士。空き物件だった隣家で暮らせるように動いてくださり、公私ともにお世話になっています。人との縁や関わりも、移住する上で大切な要素だと思います。
前オーナーは今でも店を見守ってくれる心強い存在ですが、実は自宅もお隣さん同士。空き物件だった隣家で暮らせるように動いてくださり、公私ともにお世話になっています。人との縁や関わりも、移住する上で大切な要素だと思います。
これから移住される方へのメッセージ・アドバイス
まずは移住したい地域へ実際に足を運んで、情報をリサーチしながら滞在してみることをおすすめします。移住後の生活や仕事、自分のやりたいことのビジョンが明確になり、前向きに移住を考えるきっかけになるのではないでしょうか。
情報収集は大切ですが、リスクを考えすぎてしまうと判断がつかず、結果的に移住に踏み切れなくなってしまいます。迷ったら移住相談窓口のアドバイスを受けたり、地域の人に話を聞いてみたりと、時には飛び込んでみる行動力が必要かもしれません。岡山市は本当に住みやすい土地なので、あとは自治体の支援制度を上手く活用しながら、自分らしい暮らし方をイメージしてみてください。
情報収集は大切ですが、リスクを考えすぎてしまうと判断がつかず、結果的に移住に踏み切れなくなってしまいます。迷ったら移住相談窓口のアドバイスを受けたり、地域の人に話を聞いてみたりと、時には飛び込んでみる行動力が必要かもしれません。岡山市は本当に住みやすい土地なので、あとは自治体の支援制度を上手く活用しながら、自分らしい暮らし方をイメージしてみてください。