移住者インタビュー
岡山市北区
30代
Iターン
自営業
家族移住
- 出身地:
- 東京都東村山市
- 取材時住所:
- 岡山市北区
- 移住年:
- 2012年
- 年齢:
- 36歳
- 家族構成:
- 4人(本人、夫、息子2人)
- 職業:
- 自営業(イタリア家庭料理教室主宰)
安全で美味しい 食を求めて移住を決意
情報収集
住まい探し
支援団体の協力で 岡山に短期滞在
岡山へ
安全で美味しい「食」を求めて岡山に移住。 東京とは全く違う価値観で、豊かに暮らしています。
岡山市への移住を決められたきっかけは?
食べることが大好きで、いろんな国の美味しいものを仕事を通じて食べ歩いてきた私にとって、震災以後の食材に対する不安は大きなストレスでした。千葉県松戸市に住んでいたのですが、野菜などの食材は遠く離れた産地のものを購入するなど、小さな子どもたちの健康には気を使う毎日でした。食生活だけでも元の平穏な日々を取り戻したいと思い、移住を決意。実家のある東京の東村山市に移り住むことも考えましたが、関東にいる限りは続く余震や原発への不安からは逃れられないと思い、地震が少なく原発からも比較的遠い岡山を移住先に選びました。
移住するまでの流れを教えてください。
移住に関する情報は主にインターネットで集めました。先輩移住者の方たちのツイッターなどは欠かさずチェック。岡山でのリアルな暮らしが発信されているので、参考になりました。ある程度移住後の暮らしがイメージできるようになったら、次のステップは住まいを探すために岡山を訪れることでした。しかし、ウィークリーマンションでも高くつくので、滞在費用は頭の痛い問題でした。そんなとき、支援団体の「子ども未来・愛ネットワーク」が移住を検討している人たちの短期滞在用に提供しているシェアハウスの存在を知り、ダメもとで連絡してみました。幸いなことに空きがあり、二つ返事で貸していただけることに。子どもたちも一緒だったので、光熱費だけで一週間ほど滞在できたのは本当に助かりました。何度も往復する余裕はなかったので、そのときに物件も決めてしまい、事前に検討をつけていた息子の幼稚園も下見をしました。いろいろな幸運が重なってとんとん拍子に進みましたが、長年続けていた仕事をやめて、新天地での生活を選んでくれた夫は大変だったのではないかと思います。
現在の生活について教えてください。
移住者の仲間の後押しもあり、千葉の時から細々開催していた料理教室を安心な食をより意識して再開しました。移住前は、どこか勤め先を探して仕事をするつもりだったのですが、結果的に好きなことが仕事になった格好です。「食」への興味が高じて、美味しいものを食べ歩いたことや、イタリアでのアグリツーリズモ参加で学んだことが、料理教室で活かされています。
教室のオープンのときには、教室で使う鍋や調理道具一式も新たにそろえました。美味しいものをより美味しくいただくためにこだわりたかったのが、料理を盛り付けるお皿やプレート類。岡山に来て知り合った陶芸の作家さんに直接オーダーしたり、本当に気に入ったものだけを選び抜いています。作家さんたちの中にも移住して来られた方がいて、情報交換をしたり仲良くしています。私が料理教室を通じて発信している“心を込めて作られた食材”や、“素材を生かしたシンプルな料理”が、作家さんたちの手仕事に通じるものがあるからでしょうか。好きなものを通じて知り合った方たちも多いし、移住者のネットワークもあり、困ったときはお互い助け合っています。だから見ず知らずの土地に来て友達づくりに困る、ということは全くありませんでした。
教室のオープンのときには、教室で使う鍋や調理道具一式も新たにそろえました。美味しいものをより美味しくいただくためにこだわりたかったのが、料理を盛り付けるお皿やプレート類。岡山に来て知り合った陶芸の作家さんに直接オーダーしたり、本当に気に入ったものだけを選び抜いています。作家さんたちの中にも移住して来られた方がいて、情報交換をしたり仲良くしています。私が料理教室を通じて発信している“心を込めて作られた食材”や、“素材を生かしたシンプルな料理”が、作家さんたちの手仕事に通じるものがあるからでしょうか。好きなものを通じて知り合った方たちも多いし、移住者のネットワークもあり、困ったときはお互い助け合っています。だから見ず知らずの土地に来て友達づくりに困る、ということは全くありませんでした。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
移住を考えている方の中には仕事がネックになって動けないという方が多いと思います。事実、関東にいながら岡山の求人情報を得ようとしても、距離とタイムラグがデメリットになってしまい、思うように事が運びませんでした。本格的な就職活動はこちらに来てからでないと難しいです。新たな就職先が前もって決まっていれば、移住に踏み切れる方も多いのではないでしょうか。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
料理教室という仕事に関係したところで言うと、移住前に感じていた食へのストレスが払しょくされ、安全で確かなものが手に入るようになりました。農家さんと直接会って野菜を分けてもらうこともできますし、生産者の苦労を知ることで以前にも増して食材へのありがたみも感じるようになりました。
息子たちはサッカーが大好きなので、毎日思いっきり楽しんでいます。千葉にいたときは外遊びもままならない状態でしたから、こちらに来て良かったと思えることの一つですね。また、自然が身近にあって、町中からそれほど遠くないところに大きな公園があるのも気に入っています。休日はファジアーノの試合を見に行ったり、キャンプをしたり、家族一緒の時間を楽しんでいますが、東京近郊ではどこへ行くにも渋滞を覚悟しなくてはいけませんでしたし、公園にしても入園料や駐車場代が必要だったりしたので、無料で遊べるというのは魅力です。休日の朝、思いつきでふらっと出かけられるのが嬉しいです。
息子たちはサッカーが大好きなので、毎日思いっきり楽しんでいます。千葉にいたときは外遊びもままならない状態でしたから、こちらに来て良かったと思えることの一つですね。また、自然が身近にあって、町中からそれほど遠くないところに大きな公園があるのも気に入っています。休日はファジアーノの試合を見に行ったり、キャンプをしたり、家族一緒の時間を楽しんでいますが、東京近郊ではどこへ行くにも渋滞を覚悟しなくてはいけませんでしたし、公園にしても入園料や駐車場代が必要だったりしたので、無料で遊べるというのは魅力です。休日の朝、思いつきでふらっと出かけられるのが嬉しいです。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
移住しても東京と同じような生活を続けられると思っていると、うまくいかないと思います。物価も違うし給料も違います。東京ではやっているものをいつでも買える訳ではないし、人気のテーマパークもありません。でも、長時間働いてたくさんお金をもらい、流行を追うことだけがすべてではないはずです。こちらでは6時に仕事を終えて帰宅し、子どもたちとお風呂に入って、家族みんなで夕食をとるということが当たり前にできます。岡山の生活で何を楽しむか、何を優先するかを明確にしておけば、こうしたギャップもポジティブに受け取れるはずです。