移住者インタビュー
岡山市中区
30代
Iターン
自営業
単身移住
- 出身地:
- 山形県
- 取材時住所:
- 岡山市中区
- 移住年:
- 2016年
- 年齢:
- 32歳
- 家族構成:
- 独身
- 職業:
- ボルダリングジム経営
備中高梁の岩場に魅せられ、岡山での開業を決意
情報収集&ジムにぴったりの倉庫を発見
引越し&銀行から融資を受ける
開業準備・店づくり
「ボルダーガーデンサボ」をOPEN
開業の夢が叶った、岡山の地。地元の人はもちろん、各地の愛好家を呼べる交流の場にしたい。
岡山市への移住を決められたきっかけは?
社会人になってからクライミングの面白さに目覚め、日本各地のクライミングができる岩場に出かけていたのですが、なかでも高梁市にある「備中の岩場」が、最高に楽しくて心に残っていました。20代の頃から、いつかクライミングができるジムを開きたいという夢があり、開業するなら「備中の岩場」のある岡山でと思ったのが移住のきっかけです。
岡山市を拠点に選んだのは、ジムにぴったりの貸倉庫が見つかったから。もともと段ボール会社の倉庫だったのですが、骨組みをそのまま活かせばイメージ通りのジムを作れると思いました。また、日本政策金融公庫の中小企業経営力強化資金が適用され、地元銀行の支援もあって開業資金の融資を受けることができました。この融資がなかったら開業も移住もできていなかったと思います。
山形の家族からは「もう少し実家から近い場所で」と言われましたが、私がクライミングを本当に好きなことを理解してくれていたので、最終的には後押ししてくれました。
岡山市を拠点に選んだのは、ジムにぴったりの貸倉庫が見つかったから。もともと段ボール会社の倉庫だったのですが、骨組みをそのまま活かせばイメージ通りのジムを作れると思いました。また、日本政策金融公庫の中小企業経営力強化資金が適用され、地元銀行の支援もあって開業資金の融資を受けることができました。この融資がなかったら開業も移住もできていなかったと思います。
山形の家族からは「もう少し実家から近い場所で」と言われましたが、私がクライミングを本当に好きなことを理解してくれていたので、最終的には後押ししてくれました。
住するまでの流れを教えてください。
まずはインターネットで物件探しを始めました。土日の休みを利用して車で山形から岡山まで何度か来て、実際の建物も確認しました。物件を探し始めたのが2016年の1月くらいで、今の物件を見つけたのが4月頃のことです。
8月に引越しをして、融資を受けるために銀行に通いながら、店舗の改装作業を進めました。この時期は本当に忙しくて、引越した住居になかなか帰ることもできずに、店舗に泊まりこみで開業準備をしていました。倉庫内にテントを張ってキャンプ生活のような感じでした。店舗の内装にはこだわっていて、木材は神社のはりや古民家の柱だったものなど、すべて廃材を利用しています。東北地方にいる内装職人さんに来てもらって、素人でも手伝える部分は私も一緒になってやりながら、2016年12月に「ボルダーガーデンサボ」をオープンすることができました。
8月に引越しをして、融資を受けるために銀行に通いながら、店舗の改装作業を進めました。この時期は本当に忙しくて、引越した住居になかなか帰ることもできずに、店舗に泊まりこみで開業準備をしていました。倉庫内にテントを張ってキャンプ生活のような感じでした。店舗の内装にはこだわっていて、木材は神社のはりや古民家の柱だったものなど、すべて廃材を利用しています。東北地方にいる内装職人さんに来てもらって、素人でも手伝える部分は私も一緒になってやりながら、2016年12月に「ボルダーガーデンサボ」をオープンすることができました。
現在の生活について教えてください。
毎日、店舗の大掃除から始まります。どこのクライミングジムもそうなのですが、手につけるチョークの粉が舞うので一日の終わりには、部屋中が真っ白になります。それを翌日にしっかり掃除するんですね。ここは広いので、ひとりで掃除すると4時間くらいかかってしまいます。開業当初はひとりで大変でしたが、今はスタッフも雇えるようになったので、だいぶ労力が軽減されています。
お客さんで多いのは仕事帰りのサラリーマンやOLの方です。平日の夜、午後9時から10時くらいが一番多く、近隣の市町から来てくださるお客さんもいます。土曜日は小学生向けのスクールも開催しています。「ボルダリングジム」ではなく「ボルダーガーデン」と名づけたのは、仕事帰りや休日に誰でもふらっと立ち寄って、みんなでボルダリングを楽しむことができる「庭」のような社交場を作りたいと思ったから。それが実現できて本当に嬉しいですね。
ボルダーガーデン サボ
山形にいるときは、県の指定強化選手として練習していたのですが、開業が決まって店舗を借りてからはまったく練習ができなくなっていました。けれど最近はスタッフを雇う余裕もできたので、時間を見つけて大好きな備中の岩場にも行けるようになりました。
お客さんで多いのは仕事帰りのサラリーマンやOLの方です。平日の夜、午後9時から10時くらいが一番多く、近隣の市町から来てくださるお客さんもいます。土曜日は小学生向けのスクールも開催しています。「ボルダリングジム」ではなく「ボルダーガーデン」と名づけたのは、仕事帰りや休日に誰でもふらっと立ち寄って、みんなでボルダリングを楽しむことができる「庭」のような社交場を作りたいと思ったから。それが実現できて本当に嬉しいですね。
ボルダーガーデン サボ
山形にいるときは、県の指定強化選手として練習していたのですが、開業が決まって店舗を借りてからはまったく練習ができなくなっていました。けれど最近はスタッフを雇う余裕もできたので、時間を見つけて大好きな備中の岩場にも行けるようになりました。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
気になることは事前に調べつくしたので大丈夫でした。創業に対する不安はあったのですが、20代からの夢を実現するために山形で入念に準備をした甲斐あって、銀行の方には「ここまでしっかりした事業計画書は見たことがない」と褒めていただきました。
車の運転は少し怖いときもありますね…。山形に比べて周りの車のスピードが早く感じます。路面電車が通っていたり、道に慣れるにはもう少し時間がかかりそうです。
車の運転は少し怖いときもありますね…。山形に比べて周りの車のスピードが早く感じます。路面電車が通っていたり、道に慣れるにはもう少し時間がかかりそうです。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
とても過ごしやすいと思います。山形と違って雪が降らないのも大きい。そして日本海側の人間に比べて、人がみんな陽気で明るいように感じます。それから災害が少ないせいなのか、大規模な区画整理や再開発が進んでいないぶん、古いものが残っていて街に味があります。
岡山に来て以来、開業の忙しさもあってあまり出歩けていないのですが、遊びに来た友人を案内がてら岡山後楽園や美観地区には何回か行きました。一年中行ける観光地が近くにあるのはいいなと思いますね。
それから岡山の食べ物は特に果物が美味しいです。地元の山形もさくらんぼやブドウが有名なのですが、岡山の場合は果物の種類がもっと豊富で、桃やマスカットだけではなく何でもあるなぁと感じます。
岡山に来て以来、開業の忙しさもあってあまり出歩けていないのですが、遊びに来た友人を案内がてら岡山後楽園や美観地区には何回か行きました。一年中行ける観光地が近くにあるのはいいなと思いますね。
それから岡山の食べ物は特に果物が美味しいです。地元の山形もさくらんぼやブドウが有名なのですが、岡山の場合は果物の種類がもっと豊富で、桃やマスカットだけではなく何でもあるなぁと感じます。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
岡山は災害が少なく、住みやすいところだと思います。都会的なところもありますが、地価はそれほど高くないので、開業するにあたっては大都市に比べるとハードルは低いと思います。
私の場合、岡山というこの地に出会って、自分の夢をひとつ叶えることができました。これからは、このジムをもっともっといい空間にしていきたいですね。
私の場合、岡山というこの地に出会って、自分の夢をひとつ叶えることができました。これからは、このジムをもっともっといい空間にしていきたいですね。