移住者インタビュー
岡山市北区
60代
Iターン
主婦
家族移住
- 出身地:
- 兵庫県神戸市
- 取材時住所:
- 岡山市北区
- 移住年:
- 2005年
- 年齢:
- 64歳
- 家族構成:
- 2人
- 職業:
- 主婦
ご主人の実家がある 岡山に土地を購入
ご主人の退職を機に 移住を決意
購入していた土地に 家を建てて移住
町内や公民館など 地域に溶け込んで活動
岡山は自ら動けば地域の人との深い関係性が築ける場所。人の優しさを感じて暮らしています。
岡山市への移住を決められたきっかけは?
主人の退職を機に岡山へと移住しました。主人は岡山の出身で、若い頃から将来的には岡山へ戻りたいという気持ちがあったようなのです。また、私も「阪神・淡路大震災」で被災した経験から、神戸を離れたい気持ちを持っていました。震災後、10年間は神戸での生活を続けていましたが、地震が起こるたびに恐怖心から体が震えてしまうような不安定な精神状態で暮らしていたので、私の方が移住したい気持ちが強かったかもしれません。
移住するまでの流れを教えてください。
岡山での生活を考えていた主人は、ずいぶん前から市内に土地だけは購入していました。しかし、「セカンドライフは海の近くで釣りを楽しみながら過ごしたい」という気持ちもあったらしく、島での暮らしを色々と調べていたようなのですが、購入した土地の処分に手間がかかることと、私が早く安全な土地に移り住みたい気持ちが強かったことから、結局その土地に家を建て、移り住むことにしたのです。
最初は地域行事の内容や習慣がよく分かりませんでした。しかし、そのうちお隣からの引き継ぎで地域の「役」が回ってくるなどして、やっと町内のことが分かるようになりました。その後は運動会やバス旅行、月に一度の公園の掃除などの地域のイベントにはなるべく参加をするようにして、だんだんと繋がりをつくることができてきましたね。
最初は地域行事の内容や習慣がよく分かりませんでした。しかし、そのうちお隣からの引き継ぎで地域の「役」が回ってくるなどして、やっと町内のことが分かるようになりました。その後は運動会やバス旅行、月に一度の公園の掃除などの地域のイベントにはなるべく参加をするようにして、だんだんと繋がりをつくることができてきましたね。
現在の生活について教えてください。
日中は公民館でのさまざまな活動に参加しています。具体的には、地域のみんなで助け合う「地域のみんなでつながり隊」に参加して一人暮らしのお年寄りの生活のサポートを行ったり、介護の問題やエコに関しての講座に参加しています。その他にも、月に一度手芸や料理なども行っています。
地域の方とも繋がりができたので、おすそ分けをもらうことも増えました。皆さんが季節ごとに家庭でできた野菜や果物を分けてくれるんです。また、普段の生活でもスーパーや公民館に向かう際に知り合いに会うと、車に乗せてくれるなど、町内の方の優しさを感じながら生活しています。
夏休みなどの長期のお休みには、神戸に住んでいる娘やその友だち家族が遊びに来ます。都会にはないのんびりとした時間を過ごせるのが魅力のようです。庭にテーブルを出してたこ焼きパーティをしたり、子どもは近くの水路でメダカやトンボを取って遊んだりしています。マンションでの生活とは違い、周りに迷惑にならないというのが良いですね。
地域の方とも繋がりができたので、おすそ分けをもらうことも増えました。皆さんが季節ごとに家庭でできた野菜や果物を分けてくれるんです。また、普段の生活でもスーパーや公民館に向かう際に知り合いに会うと、車に乗せてくれるなど、町内の方の優しさを感じながら生活しています。
夏休みなどの長期のお休みには、神戸に住んでいる娘やその友だち家族が遊びに来ます。都会にはないのんびりとした時間を過ごせるのが魅力のようです。庭にテーブルを出してたこ焼きパーティをしたり、子どもは近くの水路でメダカやトンボを取って遊んだりしています。マンションでの生活とは違い、周りに迷惑にならないというのが良いですね。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
最初は土地勘がないため、近所のスーパーがどこにあるのか分からず苦労しました。皆さんはどこで買い物をしているのか不思議でしたね。岡山では車で移動される方が多いですが、神戸での生活には車が必要なかったため、私たち夫婦には車に乗る習慣がありませんでした。そのため広範囲を見て回ることができなかったのです。最初は主人と2人で毎日散歩がてら地域を散策しました。現在は家から歩いて15分のスーパーに週に数回買い物に行っています。また、お米や油などの重いものは生協で届けてもらうこともあります。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
岡山に移り、最初に感じたのは空気と水のおいしさです。それまで空気が「おいしい」と感じることはありませんでしたが、岡山の朝の空気には感激しました。本当に気持ちが良いので、移住当初は毎朝近所を散歩しました。今でもよく歩くんですよ。また、水も都会のマンション屋上のタンクから落ちてくるものとは全く違いました。岡山の方はよく水を購入しているという話を聞きますが、買う必要はないと思うくらいにおいしいです。
岡山はいろいろな要素が混ざった「ごった煮」のような楽しい場所だと思います。倉敷の「美観地区」をはじめ、時代を感じる古い町並みが残っているので歩いていると楽しい発見がたくさんあります。市内では岡山後楽園の「幻想庭園」や「観蓮節」なども見に行きます。歩いて行くのですが、「観蓮節」を見た後は京橋の朝市に行くことにしています。とても多くの人で賑わっているんですよ。他にも遠方では、備中松山城や井倉洞、児島のジーンズストリートにも行きました。私は車の運転はしませんので、徒歩か公共交通機関を使って移動していますね。
岡山はいろいろな要素が混ざった「ごった煮」のような楽しい場所だと思います。倉敷の「美観地区」をはじめ、時代を感じる古い町並みが残っているので歩いていると楽しい発見がたくさんあります。市内では岡山後楽園の「幻想庭園」や「観蓮節」なども見に行きます。歩いて行くのですが、「観蓮節」を見た後は京橋の朝市に行くことにしています。とても多くの人で賑わっているんですよ。他にも遠方では、備中松山城や井倉洞、児島のジーンズストリートにも行きました。私は車の運転はしませんので、徒歩か公共交通機関を使って移動していますね。
移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス
岡山は、自分から人を巻き込むということをしない「奥ゆかしい人」が多いイメージです。そのため、なるべくこちらの方から声を掛け、あいさつをして、分からないことは聞いていくのが良いと思います。ちょっと厚かましいくらいにすれば、すごく優しく対応してくれます。聞いたことにもすごく丁寧に親切に教えてくれますよ。相手任せだと難しいと思いますが、自分から仲間に入ろうという意識を持っていけば、地域に溶け込んで楽しんで生活できると思います。