移住者インタビュー

岡山市北区
40代
Iターン
自営業
家族移住
出身地:
神奈川県横浜市
取材時住所:
岡山市北区
移住年:
2016年3月
年齢:
43歳
家族構成:
3人(本人、夫、息子)
職業:
セラピスト、「Cococara okayama」メンバー
夫が岡山の企業に勤務することが決まる
夫のみ単身赴任するか家族で移住するか検討
家族移住を決断
日帰りで岡山を訪れ、物件を決める
2016年3月に岡山市へ移住

家族3人が一緒に過ごすことを考えて、岡山での暮らしを選択。現在は岡山移住者の支援活動に献身しています。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
夫との結婚を機に、出身地の大分県から横浜市に引っ越し、息子を出産しました。その後、夫の転勤が決まり、夫は約2年間の予定で京都に単身赴任、私と息子は横浜で引き続き生活を送っていました。そんななか、ご縁があって夫が岡山の企業に転職することになり、再び夫に単身赴任してもらうか、家族で引っ越しをするかを再度検討することになったのです。

横浜にマイホームを買っていましたし、息子の通う幼稚園は親子ともに気に入っていました。土地勘のない岡山には知り合いが一人もいないこともあって、できるものなら私は横浜から離れたくありませんでした。しかし、再び夫に単身赴任してもらうことになれば、横浜・岡山間の旅費が発生しますし、二重生活によって生活費が倍かかってしまいます。また、京都での単身赴任中に体調を崩すことが度々あり、心配も尽きませんでした。今回は期限のある単身赴任ではなく転職なので、家族3人が一緒に暮らせる日がいつ訪れるかも分かりません。そのため、思い切って夫に付いて岡山に移住することにしました。
移住するまでの流れを教えてください。
引っ越しの準備期間は、夫が京都の単身赴任を終えてから、岡山での勤務が始まるまでの約1カ月間。それほど時間はなかったので、夫の配属が決まってすぐに住居探しをスタートしました。条件は夫が職場まで通いやすいこと、買い物がしやすいこと、近隣の学校や病院などの口コミが良いこと、息子の足音を考えて1階の部屋であることなど。これらを不動産会社に伝え、候補をピックアップしてもらいました。そして岡山を日帰りで訪れて、候補に挙がったすべての物件を内見。息子の泣き声などが近隣の迷惑にならないか心配だったので、物件と隣地の距離間もしっかりと確認し、その日のうちに物件を決めました。2016年1月、勤務が始まる夫は一足先に岡山へ、私と息子は終園式後の同年3月に移住しました。
現在の生活について教えてください。
自宅におうちサロン「カリブール」を開き、アロマトリートメントを中心とした施術を行っています。朝市などに出店して、アロマトリートメントの体験コーナーを設けることもあります。

週末になると、できるだけ自然の中に身を置きます。広大な高原が広がる蒜山(ひるぜん)や、星空がきれいな美星町など…。岡山にはまた行きたいと思える、自然豊かな場所がたくさんあります。

これらの合間に、岡山への移住者を支援する団体「Cococara okayama(ココカラおかやま)」の一員として、「岡山初心者の会」のお手伝いをしています。この会に参加する人の多くは「夫の転勤をきっかけに移住」といったように、やむを得ず岡山に移住した人たち。この会に参加して同じ境遇の人と出会え、抱えていた移住後の不安や悩みを共有し、克服することもできました。それ以来、同じような悩みを持つ人を微力ながらでも手助けできればと思い、「岡山初心者の会」を存続するための活動に励んでいます。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
我が家には車が一台しかなく、岡山へ来たばかりの頃は夫が通勤で使用していました。そのため、日常的な買い物やお出かけには公共交通機関を使っていたのですが、小さい子どもを持つ私には少し不便でした。例えば岡山駅に行きたい時、最寄りのバス停には1時間に1本しかバスが停車しませんし、電車を使おうにもJRの最寄り駅までは歩いて20分ほどかかります。息子が一緒だとそれ以上に時間がかかったり、思うように行動できなかったりするため、外出自体を諦めることも多々ありました。

現在は夫の配属先が変わって通勤手段が車から自転車になったおかげで、車が自由に使えるようになりました。活動範囲が格段に広がり、今まで断念していた場所にも行くことができます。岡山市の各施設、スーパーなどにはたいてい駐車場があり、ほとんど無料で利用できるのがうれしいです。

そういえば、幼児期の息子を遊びに連れて行く場所にも困りました。雨の日でも寒い日でも楽しめる、屋内の遊び場がもっと増えてくれるとうれしいですね。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
とにかく空気がきれいで、景色も良く、自然が多いことです。それは移住して3年たった今もなお感じています。朝、窓を開けたときの草のにおい、さぎが鳴く声、田んぼに映りこむ夕焼けなど、感動はずっと薄れません。横浜にいるときには探さないと出合えなかったトンボやバッタ、カメの姿を、日常生活の中でよく見かけます。

野菜やフルーツがとてもおいしいことも魅力です。横浜にいるときには、無農薬で育てた食材は高級スーパーに行かないと手に入れることができませんでした。しかし岡山では、すぐ近くの農園から直接、採れたて野菜を安く購入できるのがありがたいです。
移住を検討している方へのメッセージ・アドバイス
岡山市には行政のほかにも、民間が運営している移住者支援の団体が多くあるので、ぜひフル活用してください。そして移住経験者や、移住に詳しい人に直接会ってみることをお勧めします。移住前に知っておきたい情報やおすすめの移住エリアなど有益な情報を得たり、交友関係を築けたりできると思います。もちろん、私が所属する団体「Cococara okayama」もサポートしていますので、お気軽に問い合わせてくださいね。相談内容を伝えていただければスタッフが的確に対応しますし、場合によっては他の任意団体を紹介することもできます。
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