移住者インタビュー

岡山市北区
20代
Iターン
単身移住
出身地:
兵庫県
取材時住所:
岡山市北区
移住年:
2022年
年齢:
20代
家族構成:
1人
職業:
会社員
岡山市への移住を決意
映像制作の仕事に就くための実績として、自主映画を制作
移住先の下見や就活と並行して「おかやまぐらし相談センター」大阪オフィスを活用
就職先が決まり、岡山市に移住

のびのびと過ごせる岡山市で映像の仕事に励む日々。移住を機に、やりたいことへの道が開けました。

岡山市への移住を決められたきっかけは?
岡山市に移住する3年ほど前、兵庫県の地元で全国チェーンの自転車専門店で働いていました。当時の副店長は転勤先の岡山県の店舗から戻ってきた人で、「岡山は良いところだよ」といつも周りに話していました。関西とは違う街の雰囲気や県民性の違い、住みやすさなど、ずっと関西で過ごしてきた自分には知らないことばかりでした。副店長は岡山での生活が相当気に入っていた様子で、「行ってみる価値はあるよ!」と猛プッシュ。最初は半信半疑だった私も、あまりの絶賛ぶりに岡山への興味がどんどん湧いてきたんです。

その頃の私は複数の仕事を掛け持ちしながら、自分には何が合っているのか模索する日々を過ごしていました。30歳を目前にして、そろそろ人生の方向性を決めたいと考えていたこともあり、ふと思い立って「岡山市に住んでみよう」と決心。「何か新しいことがしたい」「環境を変えたい」という気持ちが、岡山市への興味と結びついたのだと思います。生まれ育った関西を離れることは大きな決断でしたが、自分の視野を広げるためにも挑戦してみることにしました。
移住するまでの流れを教えてください
移住先を利便性のよい岡山市内に定め、まずは仕事探しが先決だと考えて、大学時代に学んだ映像関連の仕事に就くことを目標に掲げました。大学卒業後はテレビCMの編集や特撮の仕事を経験しましたが、映像制作会社に入るならより確かな実績が必要だと思い、就活に向けて自主映画を撮ろうと決めました。大学時代に温めていた特撮映像を仕上げる形で、のべ100人ほどの友人や知人に協力を仰ぎながら、監督として特撮短編映画を1年ちょっとで完成させました。この作品が2022年のTKFFC2021(東京神田ファンタスティックフィルムコンペティション2021)「ハンブルク日本映画祭賞」を受賞し、2022年第23回ハンブルク日本映画祭(Japan Film Fest Hamburg)にて公式招待上映されたことで実績と自信につながり、結果的にとても良い経験になったと感じています。

映画制作や仕事と並行して移住の準備も進めました。2週間ほど滞在してじっくりと岡山市の下見を行い、映画完成後は移住に向けた情報収集のため、「おかやまぐらし相談センター」の大阪オフィスを初訪問。窓口では岡山市の家賃相場事情や交通費補助制度など移住に関する情報を集めることができ、そのおかげで面接時にはさっそく岡山市が実施する交通費補助制度を活用できました。担当の方はどんな質問にも熱心に答えてくれて、分からないことは代わりに調べてくれたのでありがたかったです。単身移住する自分にとって、「1人じゃない」という安心感を与えてくれる頼もしい存在でした。
現在の生活について教えてください
希望していた映像制作会社に入社し、会社員として岡山市での生活を満喫しています。営業職なので外回りが多く、社用車であちこち飛び回るうちに少しずつ土地勘が身についてきました。制作のお手伝いをすることもあり、やりたかった映像の仕事に関われる喜びを実感しています。

プライベートではまだ車を持っていないので、移動手段はもっぱら電動自転車です。私が住んでいる岡山市街地は商業施設が多くて買い物に便利ですし、郊外に足を伸ばすと景色の良いサイクリングロードが結構あるので、元自転車屋としては気になるポイントですね。天気の良い休日は岡山の街を自転車で散策するのが楽しみです。
移住してみて苦労したこと、事前に調べておけばよかったことは?
住所変更などの手続きで警察署や役所へ行ったとき、公共交通機関での移動に予想以上の時間と手間がかかりました。交通機関が都市部ほど発達していないことをふまえて動く必要があるものの、つい大阪や兵庫に住んでいた頃の感覚で考えてしまって。岡山は車があれば便利な土地ですが、岡山市内には車を持っていなくても普段の生活には困らないエリアがたくさんあります。住む場所の交通網や目的地への移動手段はしっかり調べてから動くのがおすすめです。

あとは、岡山弁の意味が理解できない時も困ります。こればかりは慣れるしかありませんが、会話の途中で聞き返せないことも多くて。なるべく分かったフリで済まさないように心がけています。
移住後に感じた岡山の魅力とは?
日常でまず目に留まるのは、街の風景の美しさ。山や川が近くに見えて、自然が豊かなのが魅力ですね。西川緑道公園や岡山後楽園、吉備津神社周辺も、四季を感じられる大好きなスポットです。動物好きなので、池田動物園にも時々出かけています。ビルに囲まれている関西の都市部に比べ、岡山は空が広いと感じますし、自転車によく乗るので、雨の日が少ないのもうれしいです。

県民性で感じたのは、岡山の人はどこかゆったりとして、「ほのぼの」という言葉が合うような雰囲気があること。接客一つとっても関西のノリとは違うので新鮮です。私自身もリラックスできているのか、よく眠れるようになりました。
これから移住される方へのメッセージ・アドバイス
住んでみないと分からないこともありますが、事前の情報収集はかなり大事だと思います。実際に行動し続ける中で決心が固まっていくと思うので、分からないまま悩むよりも、まずはリサーチしながら計画を立ててはいかがでしょうか。私が利用した「おかやまぐらし相談センター」のようなサービスに頼ってみるのも一つの手段です。

私は岡山市への移住を機に、やりたかった映像制作に関わることができました。短期集中で自主映画に取り組めたこと、自分の納得できる結果を残せたことも、「岡山市に移住する」という目標があったからこそです。もしかしたら、移住という選択肢が自分の叶えたい道を開くきっかけになるかもしれません。移住先への興味や実現したいことがあれば、迷わず計画し、行動に移してみることをおすすめします。
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